追懐フィルム

konica c35fm

デジタルかフィルムか

1年ぶりにブログに戻ってきた。

一手間かけてわざわざ公開するというのは性に合わないのだろう。

 

といいつつ戻ってきた。

 

GRを手放し、見た目と性能に惹かれてfujifilmのX100Vを購入したのだが、自分にはオーバースペックというか、写真を撮るたびにフィルムシミュレーションやらなんやらを設定するのには疲れてしまうし、何の気なしにシャッター切っても綺麗な写真は撮れるのだがなんだかしっくりこなかった。

購入前がワクワクのピークで、たしかに部屋で眺めていてかっこいいし思うような写真は撮りやすいけれど、なんだか撮っているときのワクワクがなかった。

 

そんななか1万円のフィルムカメラで撮ったkodak GOLD200を現像にだしたところ、ばっちしにしっくりくる写真がでてきて、自分が撮りたい写真はこういうのなのかもしれないとおもわされた。

 

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撮り手の技術不足というのは大いにある。たぶんデジタルカメラで突き詰めていけばもっとしっくりくる写真が撮れるのだろうし、枠で言うとフィルムはデジタルの内側に枠を作っているんだと思う。フィルムライクな写真はデジタルでつくれるし。

ただ、私は技術を磨いてプロの写真家になりたいわけではない。

自分が好きだなと思った瞬間を後から思い返せるようにカメラを使ってるんだなと、フィルムカメラを使ったことによって自覚させられた。

 

というかraw現像とかしないで好きな感じの写真が出来上がってくるならそれがいいじゃんと思ってしまった。めんどくさがり...

 

となるとX100Vは自分には色々と過剰だった。

デジタルカメラを使っていくうちに綺麗に写真を撮るという意識が強くなりすぎて、なんのために写真を撮っているのかということがすっぽり頭から抜けていた。

繊細に記録をしたいわけでも、目で見た感動を何百倍にも膨らませるような写真を仕上げたいわけでもなかった。

 

楽しい記憶や好きだと思った感覚をもう一度思い出させてくれる。

フィルムカメラはそんなカメラだと感じた。

 

まだ一本しか撮ってないけど。

 

フィルムだと撮ってる最中にあれこれ考えすぎないのも良いなと思った。

まず現実を楽しんで、あとから写真で二度楽しむというふうに。

 

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フィルムを現像してみたらしっくりきておどろいたというブログでした。